【志免】活動の継続と参加・協力を引き出すヒントを考えるセミナーを開催しました!

市民活動団体や町内会の方などを対象としたセミナーを開催し、活動や運営を継続させる方法、参加・協力を引き出すヒントなどについて一緒に考えました。

継続と参加協力を引き出すヒントを事例から考えよう!
■日時:2024年3月7日(木)14:00~16:00
■場所:志免町役場第2会議室
■参加:17名+まちづくり支援室職員5名
■講師:山下智也さん(きんしゃいキャンパス代表、北九州市立大学准教授)

今回のセミナーでは、「活動や運営の継続」「参加・協力の引き出し方」について、一方的に解決案を伝えるのではなく、講師の事例をもとに、参加者同士で共に考え、ヒントやコツを見つけ出すという手法をとっていたため、座学だけでなく、ワークの時間も多くとられました。

まず4~5名のグループに分かれ、各グループで4色の付箋を用いたアイスブレイクが行われ、参加者同士で「読んでほしい名前」「好きな食べ物と飲み物の組み合わせ」「取り組んでいる活動」「テーマに関連する活動の困りごと」について発表し合いました。

場の空気があたたまったところで、講師の山下先生よりご自身の活動について事例としてご紹介をいただきました。
山下先生が代表を務める「きんしゃいきゃんぱす」は、福岡市東区箱崎の商店街きんしゃい 通りの一角にある、日常的な子どもの遊び場として2004年7月に開設されました。
20年にわたる活動、運営の中でのさまざまな試行錯誤について、スライドを用いて「プラスしたこと」「マイナスしたこと」という区分で、「場、資金」「人」(=運営スタッフや協力者、受益対象者の捉え方、接し方など)に関する事例紹介が行われました。

マイナスを肯定的に捉える、プラス思考で「引き算」「割り算」のアイデアを考えてみるという発想が参加者へ共有され、それぞれの活動や活動における困りごとをふり返り、「無理に新しいことをしなくても、今の日常的な活動それ自体にも価値がある」「引き算、割り算をすることで、新たな価値、気づきがある」ことを落とし込めたようでした。

その後、山下先生の事例をふまえ、それぞれの活動における課題を解消に向けて進めるためには、どのような「プラス(足し算)」「マイナス(引き算、割り算)」が考えられるかをグループのメンバーで一緒に考え、話し合う時間が設けられました。
各テーブルに支援室スタッフがグループファシリテーターとして同席し、活発な意見交換が行われていました。
最後に各テーブルの支援室スタッフより、グループの中でどんな意見が出たか、全体で発表、共有し、講師の山下先生によるまとめがあり、終了しました。

セミナー後の参加者向けアンケートでは、継続と参加・協力を引き出すヒントが「複数見つかった」「ひとつは見つかった」という声が多数あり、事例を参考に活動や運営のヒントやコツを自ら考える、参加者と一緒に考えるという主体的な参加姿勢だったことがうかがえました。
今回のセミナーでお互いにヒントを得る機会になり、参加者の意識変容を促すことができたので、引き続き支援室として、参加者、活動者のフォローに努めていきたいです。


(とねりこ職員 三島)